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分かり合えなくてもいいんだ。なぜ分かり合えないかが分かりさえすれば…
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さて,今回のネタは次のような話.

『インターネット持仏堂1 いきなりはじめる浄土真宗』p55-56

 学園ラブコメの定型的なストーリーパターンは,「満員電車の中でぶつかった男の子が(たいてい,その女の子が落とした定期券か学生証を彼が偶然拾ってしまうのですが),学校に行ってみたら,同じクラスに今日やってきた転校生だった」というものです.
 このストーリーパターンへの偏愛が意味するのは,「同一物への回帰による宿命の開示」と,その「宿命」がそれまで彼女を繋縛していた別の「宿命」を解除する,という物語を私たちが深く信じている,ということだと私は思います.


さて,どうでしょう?
皆さんどう思いますか?

私の意見を言います.
なんか言い回しが難しいっぽいので,それっぽく聞こえるのですが,私は,このストーリーパターンへの偏愛の理由としてこれを挙げることは,たいへんつまらないと思います.
なんというか,「かかる宿命の開示」と「それによる別の宿命の解除」というステップパターンは何も「特定の物語への偏愛」の理由説明のときだけに登場するお話ではないよね.
われわれが周囲の環境という世界を理解するときに,つねづね行なっていることだよね.
「おほっ,これはこうなっているのかな」と思った時点であなたにはすでに「或る宿命の開示」がなされているのです.
「なんだ,ちがうじゃねーか.」と思った時点で宿命は解除され,「そうか,こうなんだ.」と思った時点で,別の宿命が開示される.
なにもこれは,特定のストーリーパターンへの偏愛の理由として,取り立てて強調するべきことではない.

取り立てて強調するべきことは何か.
それは,偏愛される特定の物語というのは,私たちが環境世界に密かに期待していることの露呈に他ならないという事実です.
その意味では,(寝ている間に見る)夢の存在理由とかぶります.
私たちが偏愛する物語というのは,「寝ている間に見ている夢」を覚醒時において顕在化させ,共有化したもののうちの一つ,と言うことができましょう.
コメント
この記事へのコメント
「特定の物語への偏愛はなぜ生じるのか」については、私なりの回答は、出すことができます。その回答が、heisan様の腑に落ちるものかどうかはともかく。ただし、その私の回答は、或る著書に導かれたものに過ぎませんけれども。
記すのにそれほど時間がかかるものではないのですけれども、週末に自宅で記すとして、載せるのは早くて来週になります。ただし、載せるかどうかも、未定なのですけれども。
しかし、今は「1」であってみれば、「heisan様の論説が一段落ついてからにしようか」とも考えます。
2007/07/04(水) 09:24 | URL | いまてかは #N7L4NfKk[ 編集]
本題とは関係ありませんけれども、
>なんか言い回しが難しいっぽいので,それっぽく聞こえるのですが、
ってありますね。いくつかのパターンに分けられましょうか。

一つの見事な?粉砕例としては、「喫水線」とか「口に糊をしている」とか出てくる
>もし、プロとアマチュアを分ける喫水線が自分たちのやっていることで口に糊をしているかどうかというようなことであるなら、俺たちはどこから見てもすでにプロであった。
に、
「金儲けが出来る事と、プロとしての仕事が出来ているかどうかという事とは、ほとんど無関係と思った方がよい。」(笑い)
(↑反論可能かしら?)
2007/07/04(水) 09:53 | URL | いまてかは #N7L4NfKk[ 編集]
「金を頂く」ということと「金儲けをする」ということは違うでしょうから,「ほとんど無関係と思ったほうがよい」はその通りかなと思います.
2007/07/05(木) 18:21 | URL | heisan #-[ 編集]
「儲ける(「稼げる」でも良いですでれども)」という用語が頂けませんでしたか。

「儲ける≒頂く。儲けるには頂くの義もあり。」という理、或いは「金を頂く」にしてもも同様通じます。という理から、
「金を頂ける事と、プロとしての仕事が出来ているかどうかという事とは、ほとんど無関係と思った方がよい。」(例示は無数に可能。)

言論上の仲たがいは、こういう「用語」から起こることが多い様だ。私はそういう用語をワザとよく選択するかも
2007/07/06(金) 09:20 | URL | いまてかは #N7L4NfKk[ 編集]
一応お断りして置きますけれども、内田樹様のブログ→heisan様のブログから、図らずも「カフェ・ヒラカワ店主軽薄」を閲覧するという流れになりましたけれども、わたくしの閲覧対象ブログには属しません。わたくしからは(中略)なものでしたけれども、そのブログに関しましては、基本的に、そこに記されている事は微笑ましいと温かく受け取るのがよい閲覧者というものでありしょう。か?

余談ですけれども、わたくしはNHKの「プロジェクトX」はただの一編も見たことがありません。
2007/07/06(金) 16:20 | URL | いまてかは #N7L4NfKk[ 編集]
プロの形式的定義は,それで金銭を得ていることです.
少なくとも私はそう思っています.
しかし,「より一流を目指すプロ」は,その上をいきたがるため,「金銭を得ているだけで自分をプロだと思いこむなんで,まだまだ愚かである」との認識を自分に課すのです.
たぶん,そういうことではないかと思います.


> NHKの「プロジェクトX」

あの~ 余談すぎて なぜこの話題が出るのか「全く」理解できないのですが…(失礼ながら)
いまてかは様のコメントにはしばしばこの手の内容が登場するため,私はどう対応してよいか分からず困るのですが,どうすればよろしいでしょう?
2007/07/07(土) 12:10 | URL | heisan #-[ 編集]
> (失礼ながら)
いや、失礼ではありません。
物語の伏線かなあ? 
2007/07/09(月) 09:37 | URL | いまてかは #N7L4NfKk[ 編集]
私のテーゼを更に敷衍しますと、
「継続的に提供する商品なり役務(サービス)を消費して貰っている(つまんで貰っている)としても、その事とプロとしての仕事が出来ているかどうかという事とは、ほとんど無関係と思った方がよい。」
ですが、heisan様は、それはそれとして、別の事を指摘したい(別の事に光を当てたい)という事かと解して居ります。
2007/07/10(火) 09:07 | URL | いまてかは #N7L4NfKk[ 編集]
> 物語の伏線かなあ?

ああ,なるほど.
伏線とは,読みの甘い人間にとっては,しばしば文脈から外れた無意味な情報として映るものです.(私もまだまだ甘いのかな~(笑))


> 「継続的に提供する商品なり役務(サービス)を消費して貰っている(つまんで貰っている)としても、その事とプロとしての仕事が出来ているかどうかという事とは、ほとんど無関係と思った方がよい。」

はい.いまてかは様がこの部分をご強調されていることはよく分かりました.
がしかし,それがなぜなのか,どういう理由によって,「ほとんど無関係と思った方がよい」のかが,わたくしにはいまひとつピンと来ておりません.
もしよろしければ,そこのところをご教示頂きたいのですが,いかがでしょうか.
2007/07/12(木) 03:04 | URL | heisan #-[ 編集]
> NHKの「プロジェクトX」
> 物語の伏線
こちらが駄作者であってみますれば、潜伏したままで終わるものが多いかも。
ただし、ちょろっと、ヒラカワ様につきましては、「ヒラカワさんね、似てるタイプの知ってっけど・・・」という“わかっちゃい方”をして仕舞って居るもので、わたくしは「カフェ・ヒラカワ店主軽薄」のよい閲覧者にはなれないのですけれども、ただし、どういう“わかっちゃい方”なのかと云う事につきましては、“美しい理解”ではありませんもので、ご勘弁ください。

また、
> その事とプロとしての仕事が出来ているかどうかという事とは、ほとんど無関係と思った方がよい。
の事につきましては、「プロ論」に入りますと、いわゆる“ドツボにはまる”流れになるかもと思いまして、言い換えに終始して参りました訳ですが(笑い)、ちょっと保留させてください。
2007/07/12(木) 12:39 | URL | いまてかは #N7L4NfKk[ 編集]
> 物語の伏線
というより、わたくしが平気で分裂している(→支離滅裂な事を記している)事の方が問題ではなかろうか、と思いつきました。
そういうのを、“自然な状態”と呼んでよいものかどうか、につきましては保留として置きたいと思います(笑い)

休日中は、御無沙汰致します。
2007/07/13(金) 17:44 | URL | いまてかは #N7L4NfKk[ 編集]
> 保留

了解です.
ゆっくりいきましょう.
2007/07/19(木) 15:40 | URL | heisan #-[ 編集]
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