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分かり合えなくてもいいんだ。なぜ分かり合えないかが分かりさえすれば…
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先生は物理嫌い? より
さて、今回のasahi.comの記事。「物理嫌いの先生、苦手意識を生徒に継承?」というもの。経済産業省の調査によると一般の人に比べて、教員志望者は物理を履修する割合、物理が好きな割合が大幅に低いというもの。その上で、
こうした結果から、物理が嫌いで教えるのも苦手と思われる先生が小中学生を教えると、物理嫌いの子を「再生産」する可能性があるのでは、とベネッセはみる。現役の先生への調査ではなく仮説ではあるが、「大学の教員養成課程で理科を教えるか、教員採用後の研修で理科教育の力量を高める必要があるのではないか」と提言している。(2006年02月20日11時05分)
と記事はくくっている。仮説とあるものの気になる。僕はいい先生にあたったので幸せだったかも知れないが、物理を嫌いな先生から教わればあまり物理は好きにはならないだろう。今後はきちんとした検証とこの仮説が正しいのであれば、その対策を打つべきだと思う。
元ネタはこれ(pdf)か。
主な調査項目:
1.教科の好き嫌いと理工学系統の関係について
2.高校における文理振り分けについて
3.大学の教育に関する学生の満足度について
4.女子の理工学系統への進学について
【調査結果の概要】
<教科の好き嫌いと理工学系統の関係について>
○ 理工学系統に在籍する学生(以下「理工学系統」)は、小・中学校時代に「理科の実験が好きだった」77.3%(平均64.0%)、「機械やものづくりに関心があった」7.4%(平均46.8%)と全体平均よりも10 ポイント以上高く、小・中学校時代の体験が大学の専門領域選択に影響する傾向が確認されました。
これはまあ普通だろう。
○ また、高校生当時に「物理」が「好き」だった学生が57.0%と多く(平均23.0%)、同系統への進学に大きく寄与するのが「物理」であることが確認されました。
なるほどね。
理工学系進学のかなめは物理ということか。まあ分からんでもないが、化学専攻の学生の中には物理嫌っていう人結構いるんだけどなー。
少数派なのかなー。
少数派だから物理ほどには大きく数値に上がってこないのかなー。
なーんて。
だって、化学って大きく分けて物理化学、無機化学、有機化学とあって、一般的にはこのうち、最後の有機化学はあまり物理の話が出てこないけれど、物理化学だと、物理学専攻のそれほどではないが、けっこう物理の話がじゃんじゃん出てくる。
単純計算で、物理学専攻者と化学専攻者がそれぞれ3人ずついたとして、化学は上の3つの分野にばらけていたとして、この全体で物理が結構出てくることをしている人の割合は4.5/6=75%だからおおむね3/4だ。
まあそんなもんか。
この場合における生物と地学専攻の取り扱いもほんらいは考慮したほうがいいけどとりあえずは割愛。
○ 一方、教育学系統に在籍している学生のうち、教員を志望している学生をみると、「物理」の履修率が低く、「好き」という回答が16.7%と低い結果になりました。このことから、「物理嫌い」の教員による指導が、「物理嫌い」を再生産してしまう可能性が考えられます
そりゃまあ教育学系統はね…。
しかたないよ。
教育学、とりあえず文系扱いだし。
でも理工学系統出身の教員で補填すれば、教育現場における物理嫌いの教員の割合は必ずしも減らないのではないか。

問題は小学校と(小学校教員の文理比率は50:50ではない)、あと中学高校においては、理工学系統卒の人が教育現場に来てくれるかどうかなんだな。
ぼくは実は最初、この記事を見て元ネタを見ない段階においては、一般企業への就職率の差が如実に反映している結果ではないかと踏んだんだ。
すなわち、物理専攻者は工学系扱いのため企業が比較的たくさん取ってくれるという恵まれた需給状況があるが、他分野ではそんなのないので、物理専攻者が企業に過剰に抜ける結果、教職のところにやってくる物理専攻者の人数が相対的に低くなっているのだと予想していたが、べつにそういうわけではなかったということか。
(あ、べつに職場として 企業 > 教職 だと言うつもりはさらさらない。ただ、物理専攻者で教員免許を取ろうと思う人の割合と、国文学専攻や音楽専攻や美術専攻で教員免許を取ろうと思う人の割合は甚だしく違っているらしいという事実は、念頭においておくべきだろう。)
実はほんとに一番最初にみたときは、「教員になろうとする人」に占める物理好きの割合と、「一般の人」に占める物理好きの割合に有意な差が出るという結果が出たということなのかと思ってびっくりしてしまったのだが。
「教員になろうとする人」=教育学部在籍者 という定義ならば全然不思議ではないわな。
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