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分かり合えなくてもいいんだ。なぜ分かり合えないかが分かりさえすれば…
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ロールズ正義論が引かれている読み物に出会ったので読んでみた.

> しかし、前述の1970 年前後の転機に至り、経済社会制度の正当性が改めて問われ、J.ロールズ
> によって『正義論』が提起され、これを契機に、根源的な議論が引き起こされている[10]。
> ロールズは正義論において、政治的あるいは精神的な自由などの基本財を全員が平等に分かち
> 合うことが何よりも望ましい(第一原理:平等な自由の原理)とし、さらに社会的、経済的不平等は
> 社会の中で最も不遇な生活を強いられている人びとの境遇を最大限改善するものであること(第
> 二原理の①:格差原理)、不平等の存在は平等な機会のもとでの公正な競争の結果生じたものに限ら
> れること(第二原理の②:公正な機会均等原理)としている。また、各人は自分がどのような立場に
> あるか知らないことを前提として(無知のヴェールの後で)、正義の判断を下すことが前提とされて
> いる。こうした議論は、各人が幸福を追求することを善とした功利主義の限界に鑑み、契約主義
> 的発想を基盤に、善に対し正を優先させるものである。
この辺はレビューっぽい.

> 国内であれば、生活保護等は当然の施策とされると思われていようが、これが国境を越えた施
> 策とは容易にならない。ウェストファリア条約(1648 年)以来、各国に固有の領土があり、その中
> に一定の国民が居住し、その国民が自らのあり方に主権を持つということが国際政治の前提とさ
> れてきており、いわばゲイティドコミュニティを形成している。このため、日常感覚の中では国
> 境を越えた平等の発想を持つことは極めて困難である。このようなことから、ロールズの正義論
> 以来の一連の議論は、最大でも国内に閉じた議論であり、国際的視野を持ち得ないと考えられる。
なるほどね.ロールズの議論は国内的に閉じたものを前提とするのであって,これをそのまま国際的問題に適用することはできないんだって.

> 我々の本性あるいは遺伝子
> には「徳」が組み込まれているという考え方もある[14]。
なかなか笑わかしよんなぁ(笑.

> それでは、我々の持つ共生の本性を発揮するにはどのような政治体制を取り入れればよいのか。
> 共生の本性が発揮され易いのは、実は少人数の集団である[14]。互いに相手の行動が推測されるよ
> うな状況でこそ、多くの人にとって共生的行動が有利なことが明確になってくる。
これは同感ですね.
人間の共生的生活の初段階に関するモデルであるマンモスモデル(@小泉吉宏『ブとタのあいだ』p122-124.「マンモスモデル」は私による命名.)のスケールレベルなら,相手の顔が見えるもんね.
人間は,相手の顔が見えると,近い関係にあるということを認識する.
その認識は,「自分の内部に,相手という固有の存在を同定し,その存在の価値を定位する」ことと同義である.
その定位が成立したときに初めて,「その相手が居なくなったら俺は精神的ショックを受けるだろう」という形で,生命の価値とやらが定義できる(@U氏)ようになるのである.
これがどの程度まともな論文なのかは分かりかねますが,「面白い」論文であることは確か.いわゆる「過半のニュース・リリースと相似形をなすような,すでに世間的な雰囲気の思潮と波長を合わせることが予定調和的に想定されている,お茶の間向きの主張」ではないという点で「面白い」(まぁ「お茶の間向きの主張」も,突っ込みどころ満載であるがゆえに僕たちに存在意義を与えてくれるという点では「面白い」し「ありがたい」のですがw).




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