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分かり合えなくてもいいんだ。なぜ分かり合えないかが分かりさえすれば…
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そのうち、ブログの大半がSNS化するという見立てがあるけど、どうだろう。現在、リアルの人間がITを駆使して相互にやりとりするに当たって、最も効率的で効果的で、一番よく使われていると思われる手段は、SNSでもブログでもtwitterでもない。それはメーリングリストである。

SNSやブログやBBSは、わざわざ見にいかなくちゃいけない。twitterも、twitterのクライアントを立ち上げていなくちゃいけない。メーリングリストはそのような手間がほとんどない(携帯の場合はゼロに近い)。

最近のメーリングリストサービスは、携帯アドでもPCアドでもどちらでも使えるので、メンバーそれぞれが少なくとも一方のアドレスを持っていれば使用可能である。現在、50歳以下の人間のなかから、携帯アドもPCアドも持っていない人間を見つけることはたいへんに難しい。

だから、単に離ればなれのメンバーが相互に連絡を取り合うことだけが目的なら、メーリングリストで十分に事足りるわけである。メーリングリストのような、10年以上前からある「ローテク」が一番最適なのである。

では、SNSならではの特性とは何であろうか。私はまず一つに「まったく見知らぬ人の突然の参入」を挙げたい。MLではこのようなことは起こらない。必ずメンバーの誰かの紹介で入ることになる。SNSもそうだろと言われそうだが、SNSでは見知らぬ人と対話することができる。MLではできない。

だから、SNSとtwitterはその点で共通している。関心の類似する見知らぬ者たち同士が自動的にクラスタを形成していくための仕組みがそこにはある。MLにはない。だがSNSの特徴はそれだけではない。もしそれだけだとすると、女子高生の間で流行っていることを説明できない。

なぜmixiが女子高生の間で流行るのかというと、「交換日記」的な機能がそこにはあるからである。こういうのは、「単に情報交換をしたいだけの人たち」とは違うものが求められているということに注目しなければならない。情報交換だけが目的ならメールや電話やMLで事足りるからだ。

もし、女子高生らの間で利用されているmixiの機能を、本日ただ今より強制的にメーリングリストで行なうようにmixiがシステムを変更したとしたらどうなるであろうか。たぶん女子高生らは「興ざめ」すると思う。

つまり、mixiが担っている交換日記的機能の本質は、「相手にわざわざ見にこさせる」というところにあるわけだ。自分から強制的に日記を送りつけては、重要な付属的価値が損なわれるのである。

自分の日記の内容が読まれたかどうか、その内容を相手が理解したかどうかというのももちろん重要なのだが、そこでそれと同じくらい重要なのが、「少なくとも相手は自分の日記を“読もうとした”存在である」ということの確認である。

別言すると、足あと機能とコメント機能が存在しないSNSは、機能的にはメーリングリストに限りなく近いであろうということである。(SNS内のコミュニティ機能などを除くと、であるが)

コメント機能では、「相手がその日記をどう思ったか」ということが、足あと機能では、「相手が自分の日記を読もうとしてくれたかどうか」ということに関する情報が得られる。そしてこの後者の機能は、現状ではSNS以外では達成できない。(少なくとも恒常的に個人名を確実に特定することはできない)

だから、「相手が自分の日記を読もうとしてくれたかどうか」のウエイトが大きい人は、どうしても、SNSを選ぶということになってしまう。

SNSの持っているもう一つの機能は、「邪魔者排除機能」である。メーリングリストの場合にもこの機能はあるのだが、それほど自覚的には意識されない。SNSのほうが、当事者らの「排除したぜ感」「排除されちゃったぜ感」がデカい。

一部の会社では、新卒の内定者らを、自分たちの用意した「次年度新入社員のみが参加資格を持つSNS」に招き入れ、そこでコミュニケーションさせるそうだが、これもSNSの特徴から考えると納得がいく。SNSは見知らぬ者同士のコミュニケーションに向いているのである。

メーリングリストがこれだけ、SNSやtwitterに比肩しうる力を持っているのに、あまり主題化されないのは、一部の企業が実権(利権)を握っているというわけではないということが大きい気がする。メーリングリストは金にならないインフラなのだ。


〔追記〕SNSは、「メーリングリスト同士が出会えるようになっているもの」というふうに捉えることができるかもしれない。メーリングリストはそれぞれ孤立しているが、SNSは、孤立を強いられているメーリングリストそれぞれに交流のきっかけを与える。〔追記終〕



http://d.hatena.ne.jp/kawango/20090711/1247275813
> ネットが人類にとって身近なものになるにつれ、人間が生活するコミュニティの重要性が増していき、そして、おそらくプライベートな場所はどこかのラインが引かれてグーグルが検索できなくなる。
>
> そういう場所が次第にふえていき、グーグルの相対的重要度は下がるだろう。

現状でも、公開されてないメーリングリストの中身は、グーグルで検索できない。「そういう場所」はすでにたくさんあるということである。でも、だからといってグーグルの重要度が低いということはない。(使わない人はいまでもたくさんいるわけだが。とくに高齢者のなかには。)

グーグルが衰退するためには、ウェブ検索に代わる情報入手過程のパラダイムシフト(というより発明)が起きる必要があるように思うが、それがいったいどういうものなのか、まだよく分からない…。
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