@heis.blog101.fc2.com

分かり合えなくてもいいんだ。なぜ分かり合えないかが分かりさえすれば…
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「読字障害と書道」からどんどん話が進んでしまった

> 昔だったら、ふつーの小学校の教育で十分に対応できたことではなかったのか。それなのに、わざわざ「専門家」のところに通わなければならないとしたら、なんという効率の悪さだろうと思う。

> 何かをやり始めたら、すぐに、その「直接的効果」を狙うかのような専門教育ばかりもてはやされるように思う。

> 「専門家」ばかり増やしても、一人一人がほどほどにバランスの取れた存在でないと、人は決して幸せになれないのではないか。

> 「専門家」を増やしたがる、作りたがる理由もわかる。(昔々の記事に書いたような。)「専門家」でないと「お金」が稼げない。「ほどほど」で使えるものであってもお金にならない。農家の作物が典型であろう。曲がったきゅうりや大きくなりすぎた茄子でも「食える」。でも、売れない。しかし、「売れる」ことより、「食える」ことの方がどれほど大事だろうか。「売れる米」であっても「食えない米」では困るのが良い例だ。

> 「生きていく」ことに関して、自分の周りにさまざまな分野の「天才」、つまり「専門家の極限まで行ったところの人」が100人いるより、人間としてふつーのことがふつーにできる人100人いる方が絶対に暮らしやすいと思う。

> 今の時代は、「専門家」たろうとすれば目指せる時代である。(専門家の養成にはカネと暇が掛かる。)でも、人が人類として生きていく限りにおいて、「専門家」はさほど必要でないのが真実であろう。必要でないとは言わない。だのに、ふつーの能力は蔑ろにしても「専門家」ばかりを増やそうとしているかのように思う。


専門家というのは、端的には、それで金を稼げるということである。
それは良いことのように捉えられがちである。
ある程度以上に極めないと、それで金を稼ぐことはできないからだ。
しかし、私は、必ずしも良いことばかりではない、と思う。

そもそも、曲がった胡瓜が、「売れず」とも「食える」のは、大量消費商品の顧客は商品を見た目(五感)のみで判断するが、曲がった胡瓜を作った農家の家の子どもは、見た目プラス「父ちゃん母ちゃんが作ってくれたものだから間違いない」という信頼において、その胡瓜の価値を判断する。

食えるが売れない商品というのは、判断基準に(私的)信頼関係を持ち込むことができない場合に、はじめて成立する。
逆に、それを持ち込むことができれば、私たちはそれを活用することができる。

料理店にて、見知らぬ顧客が残していった残飯を食うことができる店員はいないと思うが(何かに感染しているかもしれない)、自分の子どもが残した残飯を親は食べることができるだろう。その残飯の安全性に関する情報を、より多く知っているからである。


こう考えると、専門家というのは、どうにもこうにもいけ好かない存在であるかのように思えてくる。

専門家というのは、この世からさまざまな私的信頼関係が排除されてしまったときにはじめて活躍することができるからだ。
言い換えれば、専門家というのは、都会でのみ活躍することができる。
都会のような、流動性が高く、隣に住んでいる住人の人となりを知らず、匿名性の高い生活空間ではじめて威力を発揮できる。

専門家はそもそも、経済活動の発展に寄与するという目的で増産されている。
しかし、増えすぎた専門家は、その背景を離れて、流動性や匿名性の低い村落的生活空間を、都会的生活空間に変えたがるだろう。
自分たちの仕事場を得るために。
人々が互いに信頼しあえないところから利益が捻出される商売を、カタギの商売であると言うことができるのだろうか。

専門家は、その能力が特定の方面において秀でているという限りにおいては、確かに人類全体に寄与するところがあると思うけれど、それを生業としだすと、「人々が互いに信頼しあえないことのほうを喜ぶ」という本末転倒な事態を生み出すことにつながりかねない。


有史以来、いつの時代にも都市はあった(と思う)。
匿名性の高い都市という生活空間が成立したのは、なにも昨日今日、去年今年の話ではない。
問題は、程度なのだ。
匿名性の高い都市が、異様に求心力を誇りすぎている現状、まるで世界中のすべての地域が都市化することこそ市場経済における安定期を意味するのであるかのような現状こそが問題なのだ。
都市に高い求心力を与えている実体はなんであるのか、それは解除可能なのか、可能だとすれば私たちにはどういうことができるのか、ということを突き止めてゆく必要があるように思う。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://heis.blog101.fc2.com/tb.php/11-4851391f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。